換えの効かないゆがけ「かけがえの無い」の語源
「弓道で使う弽[ゆがけ]、弓を引く際に右手に装着し手を保護し弦を親指の溝に掛けて引き込む為の鹿皮で制作された手袋。」
昭和の学生時代に約7年間やっていた「弓道」ですが、社会人になり仕事や家庭の事が忙しくなり、弓の世界から離れ平成を飛び越えて、令和元年から再開しました。
学生の頃に使っていた道具は既に無く、再開時に新たに購入した「ゆがけ」ですが六年の歳月で手に馴染んで変えの効かない道具になっていたが射法的に問題が出てきて為、未来に向けて買い替える事にしましたよ。
弓道はアーチェリーと違い矢所を安定させる装置は無く、弓を持つ手「手の内」でブレを抑え矢所を安定させて的中させる。弓に張った弦に矢をつがえて、ゆがけのミゾに弦を掛けて頭の後ろまで引き込むのだ。
武士などは的中に影響する力の加減「手の内」掌の豆などで、弓に対する力の加減が分かるので秘伝として「手の内」作る方法は明かさない。
専門的な話だが、手首には力を入れず張りで五分五分に左右に引き分け、力が上下左右に充実すると離れる。「離れ」と呼ぶ「弦を離す事では無い」
弓道は古来から続く武道で射法にも細かい決まりが有り、的に当てるスポーツの要素も有るのだが、的に当たっても「ガッツポーズ」など喜びは表さず、礼に始まり礼に終わる。
一般的な近的競技では、28mの距離に36cm的を狙います。団体・個人予選では的のどこに当たっても良く、一人四本の矢を引き総的中で競う。
大会で引く本数は違うが、個人戦では予選通過的中数に達した人を集めてサドンデスで外すまで勝負を行う。
それでも決着が付かなければ大人数だと的を小さくしていき、最後の決着は的の中心に当たったものから上位の順位となります。
道具を購入したくても私の地元には大きな弓具店が無くて、旅行のついでに寄ったりと基本的には通販を利用しています。
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弽[ゆがけ]を新調する
店舗で弽を購入するには、手にはめて指の長さなどサイズを合わせれば良いが、通販だと「手や指を計り自分の手形にサイズを記入して弓具店に送り注文する方法」と「手形は取らずに何cmと手や指のサイズを計り、近い既製品を購入する方法」が有ります。
私が注文したのは手形を計り返信する方法で、発注から制作後、発送まで約三ヶ月掛かりました。
弽にピッタリと馴染む親指のサイズが重要で鹿皮の下に有る木製の筒の部分[親指が入る]は、手形に合わせて制作されて人差し指、中指は既成のサイズが近い物でしたが、手を通すと生涯4つ目の弽になりますが初めてピッタリと手や指にフィットしましたよ。
弓道は生涯スポーツで、私より10〜20才年上の先輩方も現役で試合にも出て頑張っています。
初心者向けの弓道教室も開催され門都も開かれています。経験者も初心者の方も子育ても仕事も落ち着いた方、同世代・若い人も弓道を始めてみたら。
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