令和元年から再開した弓道
コロナ禍で緊急事態宣言が発令されると練習場も時短や閉鎖され試合も中止となるが、2月に開催される「沖縄弓道大会」が延期され今月末に開催されます。
週末の深夜の練習日にOB会メンバーで集まって練習するのだが、今回も五名のメンバーが揃うか微妙だ。
高校、大学時代に続けてきた弓道だが社会人になって辞めてしまい、OBになっても1〜2名しか本格的に練習して来たメンバーも居ない訳で五名団体要員揃えるのは中々大変です。
定期的に練習しないと安定した的中は難しく、一試合一人四射引くのだが皆中[かいちゅう]4本全て的に当たるのは難しい。
弓道の用語には、今も使われている格言やことわざが有ります。練習中にふと思い付いたので、ここに書き記したいと思います。
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手の内[てのうち]を明かす・明かさない
弓道の的中に重要なのが、弓の持ち手[左手]の握りの部分[指の添え方や位置]です。
決して力を入れて握るのでは無く卵を握るような力加減で、親指の付け根で弓を捻るように押し込む事で力の入れ具合で手のひらに豆が出来る。
手のひらの豆の出来具合で優れた射手かが分かり、的中も分かる事から「手の内」は門外不出で門弟にしか明かさない[見せない]流派も有ったようだ。
かけがえの無い
右手にはめて弦を引くのは、鹿皮で作られた「弽・ゆがけ」と呼ばれていて指の長さや太さに合わせて採寸された物を使い、使用して行く過程で「自分だけのゆがけ」となります。
ゆがけは変えが効かないので、「かけがえが無い」のです。
ちなみに弦を握る為の「ゆがけ」と思われがちですが、親指の溝に軽く掛けた弦を捻りの加減だけ手首にも力を入れずに引き込み、丹田を中心に天地左右に伸びていく感覚で気力が充実したら「離す」のでは無く「離れ」るのです。
弓を引かない方に、この感覚を伝えるのは難しいかもしれませんね。
手ぐすねを引く
下記の写真は切れにくした合成繊維の弦で、弦は元々は麻をよって作られた物です。そのままでは切れやすく、松脂で作った「くすね」を塗り込み強度を上げます。
手ぐすねを引くとは、くすねを弦に塗り込み「準備万全」で敵を待ち受ける事が由来のようです。
〜筈[はず]だ・〜はずは無い
弓矢の根元、弦をつがえる物を「筈・はず」と言います。素材は水牛のツノが支流でしたが、最近はプラ製が多いようですね。
これ[筈]は矢に無ければならない物で、これが無ければ矢をつがえる事が出来ない為「そうなるべきだ。」〜はずだ。〜はずなわけ無い。の語源と言われています。
図星
私達が普段使っているのが「霞的」と呼ばれる的で、大学弓道で使われるが「星的」と呼ばれて真ん中に黒い丸が有るのだが、それが「図星」です。
図星を狙って弓を引くのだが、急所や要点を得ることを「図星を突く」訳だ。
正射必中(せいしゃひっちゅう):正しく引けば必ず当たる事
一射入魂(いっしゃにゅうこん):一射一射を大切に引く事[球技なら一球入魂]
弓道とは善の心で引き、謙虚な心で人と争わず、平常心を心掛けます。
他にも色々と弓道に関しての格言が四文字熟語が有ると思いますが、忘れたのか上記しか思い付かない。
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